2011年11月05日

宮部みゆき『三部作』(ぼんくら・日暮らし・おまえさん)

手練れだし、多分、上質の暇つぶしになるだろうとは思っていましたが……
『おまえさん』の平積みに食指が伸びましたね。

どうも「江戸市井もの」は、苦手だね、半村良のものも、私としては『鈴河岸物語』ぐらいで、
『どぶどろ』なんて、いくらファンでも、避けて通りたくなっちゃいます。

『ぼんくら』、『日暮らし』、あわせ6冊。まあ、読み応えはある。
でも、まず順序としては『ぼんくら』から、と、読み始めて、
「失敗した。面白くないとは言わないが、べとつかない周五郎モノなんて」って、
不埒な感想を持ってしまいました。

ところが、短編連作の、ミステリー仕掛けの「ちょいといいはなし」風に積み重ねて行く、
と思いきや、一つ一つがネタとなり、寄り道・伏線テンコ盛りで、良い塩梅の結末へと導いて行く。
さすが、宮部みゆき。これまた、拾い読みから一転、「ぼんくら」上下巻読了(笑)。

こういっちゃなんだけど、池波正太郎よりは上等でしたね。

平四郎は「若き日の」藤田まことか? その他の配役を考えるだけでも楽しめる。
しかし、藤田まことの代わりはなんとかなりそうだが、弓之助は?こいつは難問。

「暇をもてあましたら宮部みゆき」で、決まり!





posted by 風游 at 01:00| 沖縄 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやー、とうとうドラマ化!
そうか、岸谷五朗か、平四郎役は。
 「弓之助」役は難問、私は「濱田龍臣」ぐらいしか思い浮かばなかったが、美少年子役なら、いないわけはありませんね。ただ、原作が書き込むような「空前絶後の美少年」は、やはり「お話」の中ですかね。いえ、亜門君も悪くはありませんよ。

 お徳が、老け役OKの松坂慶子で、佐吉が風間俊介。そして、政五郎が大杉漣と来れば、まあ、見なくちゃなんないなと思いましたね。奥貫薫も志賀廣太郎もいいですよ。
Posted by 風游 at 2014年11月13日 12:25
 TVドラマ化された「ぼんくら」を視ていたら、また原作を読みたくなり、「ぼんくら」から「日暮らし」へと進んだ。  前に(二十四節気の項だと思うが)、「お江戸日本橋」の唄をめぐる不定時法についてを書いたが、なんと宮部みゆきがさらっと不定時法に触れている。

 枯れ葉もあと数日ですっかり散りきってしまうだろう。[つまり、晩秋である!]
 ・・・・・  「わかりました。明後日の朝ですね。暁七ツ(午前四時)ごろまでにお届けにあがります」
 ・・・・・  お徳は約束どおりの時刻に弁当を用意して、八丁堀に届けに来た。……夜明け前、あたりはまだ真っ暗だから、彦一は提灯でお徳の足元を照らしていた。
 ・・・・・  高輪の大木戸に差しかかったところで、夜が明けた。朝日がまぶしい。小平次は提灯を消し、畳んで荷に入れた。この季節ですと、高輪あたりで火を消せますと、昨日政五郎が言っていた。どんぴしゃりだ。
Posted by 風游 at 2014年12月02日 23:54
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