2011年11月28日

木下恵介『楢山節考』

あーいやだいやだ。やな映画、見ちゃった。と、とりあえずつぶやく。
明日は仕事ですよ。

逡巡しましたね、観るかどうか。言わずと知れた、BSプレミアムです。
でもねやっぱり見入ってしまいました。
敢えて虚構性を前面に出し、太棹三味線(義太夫語り?)を駆使した、傑作です。
今村昌平がリメイクして、1983年のカンヌ映画祭でグランプリ(パルムドール賞)を獲得していますが、こっちは見ませんよ(笑)

極貧故の、45歳同士の再婚。
この映画の(私にとっての)救いは、後妻の玉やんとりんのふれあいでした。
いや、嫌な嫁だったら、おりん婆さんの悲しみは……、
ラストで「70歳になったら、二人で楢山様に行こうね」という玉やんの台詞に思わず涙ぐむ(笑)。

うろ覚えですが、今村版のグランプリと違って、こちらは、グランプリは獲れなかったように記憶しています。
なんでも、禁忌を破り、戻って行った辰平が、しかし、おりんに「良かったなぁ、雪が降ってきて」と言い残し、
楢山を駆け下りてしまったことが、どうやら外国人には受け入れられなかった、という話です。

映画はまだ見ていませんでしたが、当時、子ども心に、そんなものかなぁと、
母親に言うと、彼女は言下に、「外国人じゃなくても……」と吐き捨てるように言いました。

さて、田中絹代です。大女優です。
私がものごころついた頃はすでに、老け役ばかりでしたので、彼女の「偉大さ」なんかは理解できませんでした。
「おとうと」にしろ、「サンダカン八番娼館」にしろ、です。

でも、この映画の時、まだ、彼女は50歳前です。49歳?
欠けた歯の間から、舌を覗かせる、というためだけに、前歯を抜くというエピソードにも脱帽です。(今村版の坂本スミ子も、歯を抜いたとか)

うーん、吉永小百合と較べるのはやめましよう。(当たり前だ!と半畳を入れないでくださいね)
posted by 風游 at 00:59| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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