2014年12月21日

橋本忍『砂の器』

 松本清張の『砂の器』は、野村芳太郎監督による映画化で、原作を遥かに超える「名作」「傑作」となった。というのが、永年の私の感想だった。しかし、しかしである。
 昨日(12/20)の朝日新聞be「映写室」には、脚本・橋本忍が、そのイメージを創り上げていたことが克明に書かれているではないか。
 乞食遍路での親子の放浪のシーンが、一気に感動を惹起したことを今でも鮮明に覚えている(それに比して、原作の持って回った、くどくどしい「トリック」など、一遍に吹っ飛びましたね)。

 橋本忍と言えば、言わずと知れた「黒澤(明)組」で、「羅生門」から「生きる」、さては「七人の侍」だけではない、あの「私は貝になりたい」の名脚本家ではないか。そうか、『砂の器』は野村芳太郎+橋本忍か、と感嘆していたら、なんと、脚本に山田洋次も加わっていた。

 橋本忍に戻れば、我が家にテレビが来た年が「私は貝になりたい」で、翌年が「いろはにほへと」で、子ども心にも「名作」であったという印象が残っている。「映画」はもっぱら、東映時代劇(まぁ、チャンバラ映画ですね、子ども向けの。そう中村錦之助です)でしたので、こんな社会派ドラマを「鑑賞」出来たのも、テレビの効用かも知れません。芸術祭参加作品などという「文部省推薦」みたいな「肩書き」もありました。前者はフランキー堺、後者が伊藤雄之助、演出は岡本愛彦。まぁ、ひねたガキであることには代わりはないが。

 ついでと言っては何ですが、清張『霧の旗』が堀北真希主演で先日放映されました。1965年に初めて?映画化されたときは、倍賞千恵子主演で、これまた、山田洋次監督・橋本忍脚本でした。これもはじめて知りました。驚きです。

posted by 風游 at 16:10| 沖縄 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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