2015年03月02日

京極夏彦『オジいサン』

 うーん、こんな小説に手を染めているのか。
 『百鬼夜行』も「定本」と銘打って『陽』『陰』二冊が文庫化された。江戸怪談三部作も『数えずの井戸』は失敗作だったとしか言いようがない。伊右衛門も小平次も「くどさ」が話の結構を支えていたが、薄く浅くなってしまっては又市も精彩を欠く。
 そして<牛の涎のように>書かれても、閉口する。そうか!自然主義文学か!京極流心理描写も、それだけでは残念ながら、読むに耐えない!『陰』『陽』同様、とばし読みしてしまった(京極本の読み方としては全く間違っているのだが!)。

 還暦はまだまだ現役だ!というのはその通りであり(かつての55才定年制とは、ほぼ平均寿命であったらこその「終身雇用制」だった!)、はたして70歳でも、「オジイサン」でも「おじいさん」でもない、と豪語する人達が増えてはいるだろう。そこで、京極夏彦である。有川浩を凌駕する「疑似(似而非)老人小説」を期待したのだが・・・・・残念!

 京極堂シリーズ『鵺の碑』が待たれる!

posted by 風游 at 00:37| 沖縄 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。